「対日新思考」論議の批判的検討 (隣人新書4)

¥ 1,404

※こちらの価格には消費税が含まれています。

※この商品は送料無料です。

<>外部サイトに貼る
外部サイトへの埋め込み方

下記コードをコピーして、あなたのwebサイトのHTMLに貼り付けてください。

通報する

【内容紹介】

対日外交をめぐって、中国・人民日報の馬立誠評論員が発表した論文「対日関係の新思考」が日本、中国両国で、華々しい論議を巻き起こした。

この論議を概観すれば、日中関係がぎくしゃくした関係に陥っている中で、その打開の方向を示したという高い評価が日本で与えられたのに対し、中国側では馬氏を日本に媚びる「媚日派」と罵倒する声さえ上がるなど、日中間の現状をそのまま反映したような状況となった。中国側には、馬論文がかえって日中関係を悪化させたという論文まで現われた。

本論では、馬論文が中国国内に広がる過剰な民族主義と反日感情を戒めただけの問題提起に過ぎないとの立場から、一連の論議の中で発表された代表的な論文のいくつかを分析する一方で、論議の背景を探り、責任大国へと中国が脱皮を試みる中で生じている葛藤である点をまず明らかにしたい。またその分析を通じて、新たな日中関係を構築するための議論の枠組みを提唱したいと考える。実際に各論文を分析してみると、極端な民族主義者は別として、賛成派、反対派ともに日中関係の重要性を認識していることがわかる。そのような観点に立てば、馬論文を一つの問題提起として、今後の日中間の対話の枠組みも自ずと見えてくると筆者は考えている。